2024/10/13-10/19

第54号
上野友之 2024.10.21
誰でも

10月13日(日)

7:30起床。気持ちの良い晴天。

新潮文庫の新訳版「灯台へ」(ヴァージニア・ウルフ)読了。

ウルフを読了したのはたぶんこれが初めて。英米文学科だったのに……。

すらすらとは読めず、全てを理解できたわけでもないが、

所々ハッとする言葉や文章があった。

粗い括りだが「意識の流れ」文学は、やはり原語で読まないと本当の所はわからないだろうなと思いつつ。

10月14日(月祝)

6:00起床。晴れ。

キングオブコント2024をTverで後追い視聴。

U-NEXTで見ている「THE PENGUIN-ザ・ペンギン-」4話が驚くべき面白さ。

特殊メイクで本人の面影ゼロのコリン・ファレルも良いが、

なんといってもソフィア役のクリスティン・ミリオティが凄い。

映画『パーム・スプリングス』でしか知らなかったが、この俳優にこの役をキャスティングすることも凄い。

残り4話。

久しぶりに、ゲースロとか、「ブレイキング・バッド」→「ベター・コール・ソール」とか、「サクセッション」のような、お祭り感のあるドラマになりそうだ。

10月15日(火)

7:30起床。晴れ。

気持ちの良い気候。

四谷の休憩所に行って作業し、帰宅してからは調べもの。

10月16日(水)

7:30起床。くもり。

シネマカリテにて映画『西湖畔に生きる』鑑賞。

『春江水暖 しゅんこうすいだん』(俺は未見)が高評価だった中国の監督グー・シャオガンの新作。

仏教の故事が着想元らしい。

山水画のような美しく圧倒的自然の景色と重なって、

マルチビジネスにハマる母親とその息子のドラマが展開していく。

悠久の時の流れから俯瞰する、市井の人間たちの愚かな営み、というような主題は感じるのだが、

如何せんマルチビジネスの実態も描写も既視感があって、展開としてはさほど惹きつけられはしなかった。

夜は某演劇企画のミーティング。

先日提出した脚本の方向で、いよいよ前に進みそう。

10月17日(木)

7:30起床。くもり。

午後は歯医者。なかなか治療が終わらない。

「パリの砂漠、東京の蜃気楼」(金原ひとみ)再読。

同世代なのに触れてこなかった金原さんの文章を初めて読んだ本であり、

今まで未読だったことを深く後悔もさせられた本。

今の時代、「こういう人こそが作家だ」と思わされる数少ないお一人(少し年下)。

これが初めてのエッセイ集だったらしい。

その後何冊か小説をまとめ読みしたのだった。

紀伊國屋書店で、某リサーチの為に文庫本を数冊購入。

夜はK's cinemaで映画『セコーカス・セブン』鑑賞。

1980年製作のアメリカの自主映画。

政治の季節を共に過ごした学生時代の仲間たちが、30代になった十年後に再び集まり週末を過ごすという、その後の様々な「若者映画」に影響を与えられたらしき一本。

政治よりも、仲間内の恋愛やセックスが主題になっている。

西田敏行さんの訃報。

10月18日(金)

7:30起床。雨。

朝イチでオスロコーヒーで作業をしていたら、隣席の経済的に余裕のありそうな男性二人が、AGA治療、複数経営している会社での経費の使い方、それによって妻にバレずに使えるお金がたくさんあること、パパ活などの話をカジュアルに話していて、聞き耳を立ててしまった。

恐らく自分と同世代だが、何から何まで自分と違う。

図書館を経由して家で作業。

10月19日(土)

7:30起床。晴れ。

東京は統計開始以降、最も遅い真夏日だったらしい。たしかに暑かった。

「健康になる技術 大全」読了。

積読を整理しようとして、家の片付けにも手をつけるが途中までしか終わらなかった。

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