2025/10/26-11/1
10月26日(日)
11:00起床。謎すぎる寝坊。小雨。
バタバタと恵比寿へ。
京都?のカンパニー、幻灯劇場の公演『Waltz for Daddy』。
TLでの好評を見て当日券、キャンセル待ちで滑り込み。
生演奏と共に語られる失踪劇。
とにかくカンパニー全員が思い切り演劇と音楽を愛し楽しんでいるのが伝わってきて眩しかった。
ストーリーはしっかりあり台詞も良かったが、小道具や身体を柔軟に使って想像力を喚起する演出もアイディア満載で、ノンバーバルでも勝負できそうなのも羨ましい。
会場の恵比寿・エコー劇場は恐らく初訪問だったが、作品の印象も相まって良い空間だった。
Twitterで感想を呟いたら、作家の方が自分の戯曲を読んでくれていたらしく、丁寧なリプライを頂き驚く。
有名ではない自分でもそんなことあるんだな。
夜は新橋でショートドラマのグレーディング確認。
思ったより時間がかかっておりポイントをチェックしてあとはお任せとなる。
現場ぶりに会ったカメラマンと雑談。
2:00頃寝た。
10月27日(月)
5:00起床。晴れ。目覚めてしまったのでそのまま作業。
午後から代々木上原→池袋→汐留と、データ入りSSDの受け渡しで移動。
演劇でオファーしていた女優(と敢えて書く)さんから、お返事。
残念ながらスケジュールNGだったが、台本も送ってすぐ読んでくれたし、ご丁寧なリアクションが有り難い。
そういうのが大切だと、自分自身も肝に銘じたい。
夜は上野へ。
シカゴ赴任中で一時帰国した友人M氏と恒例のフグ。
8月以来。
海外にいると帰国の度に「会おう」となるので、実は日本にいる時より会いやすい説。
とはいえ次は来年になるとのこと。
相変わらずフグは美味く今回は焼き白子も堪能し、相変わらずここでは書けない、というか他の誰にも話せない話ばかりして、ひれ酒で酔っ払う。
また来年!お気をつけて!
10月28日(火)
8:00起床。晴れ。
「イン・ザ・メガチャーチ」(朝井リョウ)読了。
これが小説界のトップランナーの実力か……という精度。
一つ一つの文章は、難しい単語を使っているわけでもないんだよなあ。
若き成功者ですという態度でテレビに出ている奴らは全員そうだ。これまでやってきたこと、まさに今やっていることが目に見えて積み重なっていく実感が気持ちよくて仕方がないという面をしている。メディアには、もう取り戻せないものを頭の中で並べながら後悔している人間の顔なんて映らない。だから俺もこの歳になるまで、人生にそういう段階があることを知らなかった。事前に学んでおくことができなかった。
いつだって、搾取する側には余裕がある。
明日の支払いに悩むことがないから、今すぐに物質的な援助が必要な状況に陥っていないから、心の健康とか生き甲斐とかアイデンティティとか、響きだけが美しく、かつ後から答え合わせができないものを、今の社会に必要なものとして提唱する。
虫唾が走る。
そういうものじゃなくて明日必要なものがある、今叶えてほしいことがあると伝えたところで、彼らは「それを与えたところで本質的な解決にならない」などと言って逃げる。彼らが提唱するものは大抵、余裕があるゆえの長期的目線に基づくもので、社会に浸透するまでに時間がかかるもので、それが浸透したのかどうか、浸透したとしてそのおかげで社会がどの程度好転したのかどうか、はっきりとは確認できないものばかりだ。
搾取する側はいつだって、責任を追及されにくい立場にいる。そもそも、そういう立場を築き上げたからこそ、搾取する側に回れるのだ。
四人以上いる場所だと、途端に心が落ち着かなくなる。その中に、友達の友達、みたいな距離感の人がいれば尚更だ。【中略】話したいことを話すというよりも、その場を無事に乗り切るにはどう振舞うべきかということにばかり腐心してしまう。その結果、その場に合う形の言葉を無理やり吐き出し続けるロボットになってしまって、解散となるころには空っぽの心身に疲労だけが残されている。早く一人の時間を設けてエネルギーをチャージしたいと思うけれど、いざ一人の時間になると、さっきまでの自分の言動の反省会が始まる。
昨今よく聞く、性別で物事を語ってはいけないというルールが無効になるときがある。それは、男を悪く言うときだ。
【中略】
俺やその上の世代の男たちは、とにかく働くしかなかった。学生を卒業した先の人生で、それ以外の選択肢なんてなかった。友達を作るとか、ランチとかお茶とか、そんなことに時間を割いている余裕も発想もなかった。当時の男たちの労働のおかげでこの国は発展したわけだし、その歴史の上で何不自由なく生活してきたくせに、今になって後出しでこちらが何かをサボってきたかのような物言いには黙っていられなくなる。俺やその上の世代の男たちが、あのテーブルで昼間から爆笑し続けている奴らのようにずっと生きてきていたら、今の社会で当然と思われているものも成り立っていないはずだ。
ただ。
【中略】
人生の後半に顔を出すのは、これまでやってきたことよりもこれまでやってこなかったことのほうだということは、ここ最近、身にしみて感じている。
たとえその対象が社会通念的に無価値だったり、いっそ人類存続に不都合なものであっても、客観性を伴わない猪突猛進さこそ今の時代に機能し得る唯一の物差しなんです。こういうことを頑張っていて偉い、ではなく、よくわからないけどめちゃくちゃ本気で生きてて眩しい。そういう世界に私たちは生きているんです
10月28日(火)
8:00起床。晴れ。
午後から池袋へ。
ショートドラマ本編集の仕込みに立ち会い、夕方からプレビュー。
無事に終了。
お世話になったNさんと話しながら帰る。
朝ドラ「ばけばけ」、オンデマンドなので地上波放送から一週間遅れで見ているのだが、15話で泣かされる。
相当に抑制された脚本と演出。
高石あかりさんの演技が素晴らしいのはもちろん、北川景子さんてこういうお芝居をする方だったのかと新鮮な驚き。
10月29日(水)
6:00に目覚め二度寝して9:00起床。晴れ。
夕方から池尻大橋でショートドラマの音打ち。
順調に進んで予定より早く終了。
渋谷、新宿と移動。
紀伊國屋書店で「言語化するための小説思考」(小川哲)と、角川ソフィア文庫の井原西鶴「新版 日本永代蔵 現代語訳付き」を購入。
空いた時間をうまく潰せず、変に疲れてしまった。
シネマカリテで映画『ブラックドッグ』鑑賞。
とても期待していたのだが、基本喋らない主人公の設定と、疲れのせいとで少しウトウトしてしまう。
もったいなかった。
「窓際のスパイ」 Season5完走。
既に Season6の予告が出来ている。どういうスピード感で制作してるんだろう?
10月30日(木)
10:00起床。晴れ。微妙に起床が遅くなっているなあ。
午後から南青山でアフレコ。
お久しぶりの主演お二人と、ナレーションをお願いする方々と。
無事に終わってそのまま夕方からMAプレビュー。
こちらも順調に進み19:00頃には完了。
お疲れ様でした!
監督と一緒にアソシエイトPにネギ焼きをご馳走になり、暫し飲んで解散。
夏からの一連のショートドラマ制作がひと段落。
と思ったら、ヘルペスが出来ていた。
俺の体、わかりやす過ぎ。
ただ最近はたいして忙しくもないので、季節の変わり目のせいもあるか。
10月31日(金)
5:30に目覚め二度寝して8:30起床。曇り。
午後からずっと雨で、疲れも残っており、残作業をしつつ家でダラダラ。
「メイヤー・オブ・キングスタウン」 Season4の配信が始まったのでテイラー・シェリダン信者としてParamount+に再加入。
11月1日(土)
7:00起床。晴れ。
ショートドラマの納品作業。オンラインなので自宅で完結。
まだなんとなく体が怠いが掃除したりTwitterのリスト見たりして、夕方から西荻窪へ。
文さん電話くんと、さよなら人生の次回公演ビジュアル撮影に向け某所をロケハン。
すぐ抜けさせて貰って吉祥寺へ。
吉祥寺オデヲンでNTL「欲望という名の電車」鑑賞。
ブランチがジリアン・アンダーソン、スタンリーがベン・フォスター、ステラがヴァネッサ・カービー。
ヴァネッサ・カービーは映画で観るのとは、少し違う印象。上演は十年前の2015年なので、今ほど有名になる前の若手時代なんだな。
1:30頃に寝た。
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