2025/10/5-10/11

第105号
上野友之 2025.10.12
誰でも

10月5日(日)

昨日までの撮影時間(の緊張)に体が慣れているのか4:00頃には目覚め、作業や洗濯をしてからモスバーガー。

たまった新聞を読んでたまった日記を書いて。

そうしている内に眠くなり帰って寝る。

午後も何かしては眠くなって、を繰り返す。

夜はいつもの串揚げ屋さん。

店主さんと話しながら美味しく頂く。

アサヒがサーバー攻撃されてビールの出荷が止まり困るという話。

ビール以外もアサヒに頼んでいるので、例えばチューハイも在庫が無くなったら出せなくなるとか。

さよなら人生の来年の公演の情報公開第一弾。

よろしくお願いします。

帰宅していつの間にか歯も磨かず寝ていた。

10月6日(月)

何度も目覚めてはまた寝て、7:00起床。曇り。

午後は目黒へ。

目黒シネマのショーン・ベイカー特集。

『タンジェリン』鑑賞。

話の構造は『ANORA アノーラ』後半に似てる。

サンマルクカフェで粗々の某プロット案を書き送信。

アトレに入ってる有隣堂で「他なる映画と 2」(濱口竜介)、「小説家デビュー1年目の教科書」(額賀澪)を購入。

暫し時間を潰して再び目黒シネマでショーン・ベイカー『プリンス・オブ・ブロードウェイ』鑑賞。

帰宅して22:00からさよなら人生のリモート打合せ。

キャスティングその他。

いつも立ちはだかる予算問題。

「窓際のスパイ」見るなどして寝た。

10月7日(火)

今日も何度も目覚めては寝て、8:00起床。曇り。

今日も午後から目黒シネマへ。

ショーン・ベイカー『スターレット』。良かった。今まで『レッド・ロケット』が一番好きだったけど、別軸の『スターレット』もかなり良い。元の邦題の『チワワは見ていた ポルノ女優と未亡人の秘密』は情緒は半減するが内容はよく表している。

終わってとんかつ大宝。目黒のとんかつ御三家の一つ。行くのは初めてだったか。

ランチのロースは売り切れでヒレカツ定食。

サンマルクなどで作業して、またも目黒シネマで『フォー・レター・ワーズ』。ショーン・ベイカーの長編デビュー作。

ただ、複数の男子学生がひたすら話して騒いで飲んで、というよくある?群像劇で、ストーリーもキャラクターも追いきれずかなりウトウトしてしまった。

ショーン・ベイカーが自分でやる編集のテンポが初期から一貫してオリジナリティであることはよくわかった。

帰宅してU-NEXTでドラマ「TASK」見て面白くて魅了され、終わって気づけば電気も消さずに寝ていた。

まだ撮影の疲れが残ってるのか。

10月8日(水)

3:30頃に目覚め寝落ちしたことに気づき再び眠って8:00起床。晴れ。

髪を切る。AGA対策というか見え方として、短い方が目立たないかなといつもよりショートカットのオーダー。結果、あまり意味がない気がする。

渋谷で撮影素材の引き渡し。

HMV&BOOKS SHIBUYAで新書「人生の大問題と正しく向き合うための認知心理学」(今井むつみ)購入。

時間が空いたのでヒューマントラスト渋谷で映画『テレビの中に入りたい』鑑賞。

思春期の孤独を描いた青春映画かと思いきや、テレビ番組の中に入ったのか……みたいな、現実と虚構が曖昧な、サイケで幻想的な感じになっていく。

正直苦手なテイストで、かなり寝てしまう。

映像センスが良いのはわかるが、それがちょっと鼻につく感じもあった。

(あとで知ったが、監督自身を含め、トランスジェンダーの方の自認における葛藤が主題とのこと。何も知らず雑な感想で少し反省。)

夜はシネマヴェーラ渋谷で三宅唱監督の初長編映画『やくたたず』鑑賞。

混んでいたなあ。映画人には本当に人気なんだな。

同時上映の短編二作はやめて途中退場。

「小説家デビュー1年目の教科書」(額賀澪)読了。

どの業界にいても気をつけねばと思ったことを引用。

恐ろしいのは、この「受賞ハイ」「デビューハイ」の状態のとき、意図せず他の作家を下げたり、蔑ろにしたりするような言動を取ってしまうことが、あったりなかったりあったり……。
「××賞は新人の生き残り率が悪いと言われていますが、僕は絶対に生き残ります」
「○○社の今月の刊行作で、重版したのは私の本だけだそうです。読者の皆さんありがとう!」
「作家は専業作家になってこそ本物だと思うので、早く兼業作家を卒業できるように頑張ります」
 ……なんてことを、つい口走ってしまうかもしれないです。
 自分はすごいことを成し遂げたんだ、頑張ったんだ、これからも頑張っていくんだ。そうやって意気込むのはいいことです。でも、あなたがデビューを決めた賞には歴代の受賞者が存在するし、同じ月に本を出した作家もたくさんいるし、さまざまな状況下で仕事をしている人がいます。
 自分や自分の作品を持ち上げるために誰かを下げたり、いない者であるかのように扱ったりすると、それを見た同業者やそのファンは必ず不愉快な思いをします。
【中略】
 「変に主語を大きくして持論を述べる」「まだ業界に詳しくないのに上から目線で話してしまう」というのにも、注意が必要ですね。数年後にきっと後悔するし、後悔できないタイプの人だったら、きっと孤立していることでしょう。
「小説家デビュー1年目の教科書」(額賀澪)

 デビューしたあなたのもとへさまざまな依頼が来ているとしたら、気をつけてほしいことがあります。
 新人作家だからこそ「自分の名前で本を出す」を優先してほしいということです。一人の著者による著作=単著を出すことを大事にしてください。単著は作家にとって名刺より大事な、作家としての存在を証明するものです。
 例えば、ノベライズの依頼、本になるか確証のないウェブでの連載の依頼、作家仲間からの同人誌を書きませんか? という誘い。楽しそうな依頼もたくさんあると思います。
 でも、ノベライズはあなたの単著にはならないし、ウェブ連載は本になる確証がないし、同人誌は寄稿しても商業出版したことになりません。
 やるなとは言いませんが、新人作家のうちは何よりも「自分の名前で本になるか?」を最優先に仕事を選ぶようにしてください。
 私も【中略】「どうしてもやりたい」と思えるもののみを引き受けるようにしています。自分の本を出すために費やす時間を、この人のこの作品のために使うのは惜しくないか? という基準で考えるのが大事だと思います。
同上

1:00頃に寝る。

10月9日(木)

4:00頃目覚め二度寝して6:30起床。曇り。

朝からバルト9で映画『ワン・バトル・アフター・アナザー』をドルビーシネマで鑑賞。

評判通り、期待以上の面白さ。

あとは鼻炎で体力をもっていかれたのか、家でダラダラ過ごす。

もめんとライブの配信映像を拝見。

「もめんと」は、「高尾山へ」などに出てくれた竹田百花さんの、芸人活動のコンビ名。

初単独ライブとのことで是非現地に行きたかったが、撮影とどかぶりだった。

想像以上のボリュームとネタの手数を堪能。

で、気づいたら20:00くらいには寝ていた。

10月10日(金)

4:00頃目覚め、昨夜寝落ちして気づけば早朝になっていることに驚く。

Twitterなど見て二度寝して8:00起床。曇り晴れ。

今日もちょこまかとした作業をしつつ、ダラダラ過ごす。

石破さんの戦後80年の所感の会見映像を見る。

その前に公明党が連立を離脱していた。

なんか、自公連立は最近の感じがしていたので、26年間、つまり前世紀から続いてきたことに驚く。

朝ドラ「ばけばけ」遅れて見始めた。というか、オンデマンドだとオンエアから一週間後の配信になってしまった。だいぶ改悪ではなかろうか。

噂通り、朝ドラらしからぬルック。撮影も照明も、音楽の使い方も今までとかなり違う。

続きが楽しみ。

あとはサブスクで何を見ても集中できない日で、久しぶりに買ったかっぱえびせんが相変わらず美味いなと思いつつ、23:00頃には寝た。

10月11日(土)

8:00起床。小雨。

夜は若手一押しのSさんと、飲むのは久しぶりのTさんといつもの焼鳥屋。

二人ともショートドラマに出て貰ったので(Sさんは二本連続)その御礼も兼ねて。

暫く忙しかったが、こういう場でゆっくり話す機会を持てて大満足。

ありがとうございました。

夜は寒く感じるくらい。

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