2025/5/4-5/10

第83号
上野友之 2025.05.11
誰でも

5月4日(日)

体が疲れていてなかなか起きられず9:00。曇り。

昨日歩いただけで?

「楽園とは探偵の不在なり」(斜線堂有紀)再読。

近年の日本の特殊設定ミステリならこれ、という印象が強い。

タイトル含めかっこいい。

とはいえ細かな内容はすっかり忘れていて、再び楽しめた。

調べたら2020年8月の刊行、自分が読んだのは2021年の6月。

完全に会社員時代(2017〜2019年)に読んだ記憶になっていたが、当てにならんな。

夜はさよなら人生「高尾山へ」稽古。今日は前半と後半に分けてそれぞれ通してみる。

課題も見つかりつつ、何とか形になってきた。

明日は初通し。

5月5日(月祝)

7:30起床。晴れ曇り。

午前中は某プロットをやや無理やり進め、日中は家で作業。

夜はさよなら人生「高尾山へ」初通し。

森脇氏、野元さん、毎川さん参加。

このタイミングで通しができ、感想も貰えたのはデカい。

終わって懇親会。今回のメンバー全員で行くのは初めて。

たしかビールとレモンサワー計4杯飲み、酔う。

普段飲む習慣が減るとすっかり弱くなる。

通しの様子は別途、こちらの日記に書いて貰いました。

5月6日(火祝)

6:00起床。終日雨。寒かった。

午前中は図書館でプロット進めようとしたが眠くなってしまった。

帰宅して昼寝したり作業したり。

夕方からバーガーキングで再びプロットの構想。

構成のアイディアは思いついたが、これを面白く形にする力は今の自分にあるのだろうか。

演出助手の小関さんが撮ってくれた昨日の「高尾山へ」通しの動画を見る。

5月7日(水)

5:30起床。快晴。

自分はGW関係ないけど、この天気が昨日だったら皆さん良かったろうにな。

寧ろ連休明けが雨よりはいいか。

考えるべきことを考えるが思考はあちらこちら。

アイディアやイメージがぽんぽん浮かびもするので喜ばしく楽しくもあるが、

それをうまくまとめられる気がしない。

早起きしたので昼寝して、夜は「高尾山へ」稽古。

改めて先日の通しのフィードバックと衣装の話。

5月8日(木)

7:30起床。晴れ曇り。

「11文字の檻 青崎有吾短編集成」を読んでいる。

表題作の「11文字の檻」を読了した瞬間に思わず、凄い……とため息が出た。

推理作家としてもエンターテイナーとしても、なんか当然のようにハイレベルな小説家だ。

まだ33歳。

 だが考えてみれば、檻に入る前やっていた仕事もこれと同じかもしれなかった。
 あらゆる文章には、正解の形が必ずある。
 とどのつまり“文字”という記号の集合なわけだから、理想の順列が存在する。ものを書くということは、それを探すということだ。脳を絞り、試行錯誤し、取捨選択し、削除し、書き直し、推敲し、また書き直し、最終的にこれしかない、と思える会心の一文を置く。本当に正解かどうかの判断はつかぬまま、次のセンテンスへ移り、また同じ苦行を続ける。何度も、何度も。
 それは一種の刑罰のようなものではないか。
 自分たちは望んで檻に入った愚者であり、求道者であり、数寄者なのではあるまいか。
「11文字の檻」青崎有吾

午後から「高尾山へ」稽古、今日は主に衣装合わせ。

そのままメンバーでミーティング。

本番まで2週間。言うべきことは言い、自他共に気合いを入れ直す。

良い作品にしたい、観に来て欲しいという欲がいつも以上に強いことを自覚する。

一杯飲んで帰宅。

夜はくたくたで、ぷよぷよやって、「THE  STUDIO」最新話を見るくらいしかできない。

今週も皮肉と悲哀が満載で面白かったが、このApple TV+の看板ドラマに、NetflixのCEOが本人役で出てきて驚いた。日本なら、例えば「相棒」に日テレの社長が出る、みたいなものか。

↓によるとセス・ローゲンとの友人関係によるものらしい。

このドラマはスコセッシをはじめ錚々たる本人役のキャスティングが効いてるが、ほとんどセス・ローゲンの人脈によるものだろう。

今一番羨ましい人はセス・ローゲンかもしれない。

5月9日(金)

5:00起床。曇り。四谷へ。

サンマルク、休憩所で午前中粘って某プロットを何とか進める。

午後から雨。諸々作業。

そしてプロットを文章にしていこうとするも、この時点で脳がヘロヘロになっている。

午前中から頭を使った疲れなのか、それとも体の疲れ?昨日の衣装合わせの疲れ?

いずれにせよ、頭も体も体力がない。

これでは間に合わん。

5月10日(土)

昨日早く寝たのに起きられず9:00起床。まだ小雨が降っている。

夜は「高尾山へ」稽古。

台本通りの順番ではなく、劇中の時系列順に場面を並べてやってみる。

俳優が皆、ギアを上げてきてくれたのがわかり、ぐっと前進。

制作協力の毎川氏の誕生日を祝い、行けるメンツで軽く飲む。

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