2025/8/17-8/23

第98号
上野友之 2025.08.25
誰でも

8月17日(日)

7:30起床。晴れ。

改稿してたはず。

8月18日(月)

6:00起床。晴れ。35度予報でまた暑くなりそう。

この時間に起きると朝時間が使えて良いのだが昼前に一度眠くなってしまう。

午後はオスロコーヒーでKさんとミーティング。

Kさん自身の某企画の相談だったはずが、プライベートのトラブルやら芸能界のあれこれの話で盛り上がる。

結果、お互い健やかに生きていこうという結論。

そして別件のキャスティング相談に乗ってもらい、プリンとケーキを食べて解散。

いい俳優は、いい俳優に紹介して貰うのが一番。

しかしつくづく、この世も芸能界も色んな人がいるなあ。それくらいしか書けない。

夜はさよなら人生ミーティング。四人揃う。

次回公演の日程、施策、ここでもキャスティング、そして事務作業や運営の課題と解決法について。

やはり定期的に全員顔を合わせるのは良い。リモートとうまく併用していきたい。

終わって今日は森脇Pと二人でつけ麺。そのまま暫し立ち話。

予報通りの暑い一日だった。

8月19日(火)

何度寝かして8:45起床。晴れ。またまた暑い予報。

日中はリモート打ち、脚本直し、諸々作業など。

新宿ピカデリーで映画『入国審査』鑑賞。

そういう映画だったか、そういう終わりか、と感想を書きたいが時間が無い。

某件=アプリのショートドラマ、脚本仕事だけでなくP業務でも参画することになり、プロジェクトのSlackやLINEグループに入れて貰う。

やり取りが飛び交う感じ、制作会社時代を思い出す。

「特殊作戦部隊:ライオネス」面白すぎ、攻めすぎ。

今シェリダンはこれに一番気合入れてるのでは。

8月20日(水)

7:30起床。晴れ。

午後帯はショートドラマの諸々作業。

主にキャスティング関連のやり取り。

夕方からリモート打ち。もう一人のP以外、はじめましての皆様とご挨拶。

衣装合わせ、ロケハン、キャストのテッパリ……会社時代の懐かしい?単語の数々に、内心ソワソワもする。

U-NEXTで「特殊作戦部隊:ライオネス」S2完走。

あまりに面白かった。やはりサスペンスの作り手としては今一番凄いのはシェリダンでは?という思い。

そしてあまりにもな描写の連続に、倫理的にもポリティカルにもどうなのこれと絶句。

ドラマとはいえ中国イランを名指しして、国境を侵犯して他国の兵士を虫のように殺して。

しかもその役を自らやるシェリダン。

でもとにかく面白い。

テイラー・シェリダン作品を見ると、良くも悪くもアメリカとは何なのかを考えさせられる。

アメリカ国民はどんな気持ちで見てるんだ。

これももっと詳しく感想を書きたいが時間が無い。

本当はS1から見返したい。

「ブレイクショットの軌跡」(逢坂冬馬)読了。

評判通り大変面白かった。面白かったというか、何というか、とにかく小説が上手い。

総合小説、という単語を思い出した。

このレベルでも受賞できない直木賞よ。

「同志少女よ、敵を撃て」も書いてこれも書けるとは、とにかく作家としての胆力が物凄いのだと思う。

 動画の随所に、志気は視聴者の思想を誘導する文句を忍ばせた。世の中に不平を言っている人は勝てない。けしからんと怒る人は罠に落ちる。ゴシップは無駄。繰り返し刷り込む思想は、「世の中に不満があるからといって、世の中を変えようとしても無駄」というものだった。それが正しいか否かは志気には分からない。だが動画を通じて格差社会をつきつけられた視聴者に、労働運動だの社会運動だのに行って世の中を変えようとされても、自分が儲からないことは確かだった。未来への不安を前提とした投資への楽観論を語り、自分の言う通りにすれば未来は明るい、と信じさせた。
「ブレイクショットの軌跡」(逢坂冬馬)

 やるか。とことんまで染まり、闇に生きるか。深く呼吸を整える。腹は決まった。
「悪党のツラだね、先生」
 真田にからかう口調で言われたとき、笑顔を返す余裕が志気にはあった。
 そうだ。弱く正しき被害者などでいてたまるか。俺は世の裏を掻き、カモを育てる人間だ。
【中略】
「そうだな。人間、才覚を活かし、努力して生きるのが肝心だ。それが学問である奴もいれば、芸術である奴もいる。ビジネスであれば財産が築けるし、手先が器用なら職人って道もある」
 竜山は、志気の頭を指さした。見えない拳銃で狙うような仕草で。
「てめえの才覚はペテンで、俺は悪事だ。組むしかねえ才覚は、どこかで巡り会うものだろうよ」
同上

 より高い階層の人間が扱うマニュアルでは、「かけ子」は仲間ではなく、カモの一種だった。特殊詐欺で本当に儲けることができるのは、彼らを操る者たちであり、リスクを負う実行犯たちではない。だが、それを悟られてはならない。「かけ子」たちには、さらに下層に位置する「うけ子」と「出し子」を見下すように仕向け、自分が詐欺の高い階層にいると錯覚させた。
同上

これももっと詳しく感想を書きたいが時間が無い。

8月21日(木)

5:00頃目覚める。仲良しの俳優や「さよなら人生」メンバーたちが、自分だけ誘わずにスノーボードに行くことを知り悲しい、という謎の夢。

二度寝して7:00起床。晴れ。

外で諸々作業して、一旦帰宅して、冷水シャワー入って、午後またバーガーキングで作業するも、眠くなってしまう。

この、日中どこかでくる眠気は何とかならんか。

今日も酷暑(36度!)の中、夕方クーラーつけて仮眠。

夜はショートドラマの制作リモート打合せ。

二作品同時進行なのだが、両監督と諸々話す。これはP業務。

続けて、呼んでくれたPとも二人で話す。これはP業務+脚本家業務。

そしてキャスティング関連で各所に連絡など。

ちょっと頭が忙しくなってきた。

しかし、会社時代の経験がこういう形で生きてくるとはなあ。

5年のブランクがあるわけだし、別に仕事ができるようになったとも思わないが、当時と比べて全然オドオドしない自分は新鮮。

あの頃も、オドオドしないだけで多くのことはもっとスムーズに進んでいたのかも。

8月22日(金)

1:00頃寝たのだが、3:00頃に目が覚めてしまい、そこから寝付けず。明け方になってようやく少し眠って8:30起床。晴れ。

案の定、昼間は眠気と戦いながらプロデューサー業務で作業と連絡。

全く、誰にも、せきたてられているわけでも追い詰められているわけでもないのだが、

自分で「あ、あの人も相談してみようか」などと思いついてタスクが溜まっていくと、

それだけでちょっとナーバスになり、「この段取りは良くなかったか……」などと一人で反省したりしてしまう。

ただ寝不足だったのかもしれないけど、会社時代の切羽詰まった状況を思い出すからだろうか?

昔は、「やりたいことでも多忙から鬱になる」というのがよくわからなかったけど、今はなんとなくわかる。

とはいえ会社時代とは比べものにならぬ裁量を与えて貰ってるし、コミュニケーションもとりやすい人たちばかり(というか自分が臆さなくなった)ので、やりやすい。

ドラマ「モブランド」完走。

これも感想を書きたいが時間が無い。

8月23日(土)

6:00起床。曇り晴れ。

夢のせいで哀しい気持ちで目覚める。定期的に思い返したり夢に出てきたりする、もう十年以上前の人間関係。

自分の潜在意識に「お前いつまで引っ張るねん!」と言いたくなるし、起きれば気分を引きずるわけでもないが。

ただ今日は、その感傷的な気分から、脚本の直しの台詞を思いついた。

創作に昇華するしかない。

千駄ヶ谷まで歩いてドトールでさよなら人生の改稿作業など。

あとは移動しながら作業、主にショートドラマのキャスティング。

今日も当然暑かった。

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