2024/7/21-7/27

第42号
上野友之 2024.07.28
誰でも

7月21日(日)

8:30起床。晴れ。当然暑い。

最終通し。

演出チームで洋食屋に行ったらキャストもいた。

帰宅して「THE BEAR」Season3、Episode6。

この素晴らしいこのドラマシリーズにまた特別な1話が加わった。

失職した中年女性が、屈辱的な就職活動の果てに、あの店と出会うまで。

それだけの30分にどうしてここまで心動かされ、泣けるのか。

某キャラクターの登場のさせ方もさりげなく、しかしドラマ効果としては最大級で、降参。

7月22日(月)

6時台に起きて洗濯して二度寝して9:00起床。やはり暑い。

久しぶりに吉祥寺へ。

エクセルシオールで脚本について考える。

『メイ・ディセンバー ゆれる真実』鑑賞。

まず音楽の使い方が初期デ・パルマみたいな不可思議な使い方。

でもそれがハマっている。

ジュリアン・ムーアとナタリー・ポートマンが鏡の前で向き合う場面をはじめ、惹きつけられるショットが多数。

脚本も演出もとにかく優れており、尚且つ安易な理解や共感を超越している感じ。

うまく形容できないが面白い。

サインポッドキャストで解説?も聴いて、もう一度観たくなった。

「THE BEAR」Season3完走。

出産に臨む娘と母二人だけの顔と台詞だけで見せるEpisode8話も圧巻だった。

夜、突然の雷と雨。

すぐに去ったが、激しかった。

7月23日(火)

8:00起床。晴れ。もちろん暑い。

AMは新宿にて先日提出した某舞台(原作あり)のプロット打合せ。

概ね好感触で進む。

その後、劇場入り。

舞台セットや映像の見え方を確認し、録音して、あとは客席で照明作業を見ていただけ。

スタッフはスムーズな進行。

試しに劇場近くのカプセルホテル(大浴場付き)に泊まってみる。

普通の狭いカプセル、超清潔というわけではないがそこそこ綺麗な施設。

3,500円でこれなら充分。

カプセルに入るとすることもなく、脚本を確認したり本を読んだりしてすぐに寝る。

90分おきくらいに目覚めた気がする。

7月24日(水)

7:00起床。晴れ。言わずもがな暑い。

朝風呂して、いつもは読まない読売新聞が無料だったので読んでチェックアウト。

場当たり一日目。

スタッフの仕事と連携が的確で、予定より早めに、予定以上の分量を終える。

素晴らしい。

始める前にプランナーの方々とお互いのキャリアなど話せたのも良い時間。

7月25日(木)

6:00起きして洗濯して二度寝して10:00。晴れ。暑いに決まっている。

場当たり二日目。今日も順調に進行。

確認する所はしっかり繰り返しつつ、なんと約3時間まきで終了。

スタッフさんに「あんまり場当たりが速く終わると、こだわりない演出家って思われますか」と聴いたら笑われた。

とは言え帰宅すると流石にクタクタ。

7月26日(金)

6:00起きして読書して二度寝して9:00。晴れ。ひたすら暑い。

まずはゲネプロ。

何よりも、原作の先生に喜んで頂けたことがまず嬉しく一安心。

最終調整をして、開幕。

舞台初心者もいる座組で、直前まで緊張してたり不安な顔をしてたりだったのが、いざ観客の前に立つと今までで一番堂々として、本能的に笑いもとっていて、貴女たち役者だねという。

俳優にとっては本番こそが一番の栄養であり経験。そういう生き物だよな。

お客様の拍手も厚く、良かった。

終わって、演出チーム三人で軽く飲む。

改めてこのチームでやれて有り難かった。

子供の頃の習い事の先生の訃報。

7月27日(土)

6:00起床。晴れ。まだまだ暑い。

二日目、早速のマチソワ。

キャストはどんどんのっていく。

原作ファンの方も喜んで下さっている。

どうか、動員も伸びて欲しい。

終演後にチェックを伝える以外はやることも無くなっていき、存在感も薄くなっていくが、今回は演出チーム専用の楽屋も用意して頂いているので居場所がある。

小屋入り期間の日記、もっと詳しく残しておきたいが、気づいたら一週間経ってた感。

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