2026/7/19~7/25
iPadのアプリで書いていた日記がなぜか全て消えてしまい、今週を思い出しながらもう一度書く……。
いよいよ暑かった週。
7月19日(日)
8:30起床。曇り晴れ。
三軒茶屋へ。
午後からオーディション二日目。
終わってアトリエの上原さんと選考について話し合う。
新宿に移動し、東口の椿屋に入るつもりが激混み。連休の中日の新宿ということを失念していた。
西武新宿の地下に変更して、俳優のOさんと面談。
暑い中わざわざ来て貰うのではなくリモートにするべきだったか……と思ったが、結果として直接お会いして話せて良かった。
リモートか対面かの判断、いまだに難しい。
Oさんは以前、別のオーディションに応募して貰い、今回出て頂くことになった。
良い現場になる予感。
「ロートレック荘事件」(筒井康隆)読了。
この叙述トリック、最初にやったのが筒井さんということ?
だとしたら凄い。
文章に余計な忖度や遠慮や留保が無い感じが、最近の作家とは違う。
7月20日(月祝)
8:30起床。晴れ。暑い。
関東はこの日が梅雨明け。以降、猛暑なのか酷暑なのかとにかく暑い。
いつものようにバーガーキングに行った後、今日は気合いを入れて書こう(考えよう)と、最近その為に行く場所となっている千駄ヶ谷まで歩き、ドトールやサブウェイを回る。
しかし寧ろメンタルが虚無に陥り、創作は全く進まず。
連休最終日の灼熱の住宅街を一人歩いていると、白昼夢のような気分になる。
そういう空白的な時間が新たなアイディアに繋がる時もあるが、今日は「俺は何をしているんだ……」とただ虚しい気分になる。
これも必要な時間と自分に言い聞かせるしかない。
再開したthe sign podcast の荒木監督&宇野さんゲスト回【第1回「映画的」ってどういうこと?】が大変面白かった。
後編である以下の回で、「映画的」とは何かという普遍的な問いに対する、荒木監督の「積み上げ」というキーワード、とても腑に落ちた。
続けて有料の【濱口竜介映画『急に具合が悪くなる』を読む 〜映画的って何?外伝①〜】音声データも購入。
荒木監督の『ハッピーアワー』初鑑賞時の、
「合計5時間半ある映画を、イメージフォーラムで、どうしますか、全部買いますか、最初のだけにしておきますか、と言われて全部買って、棒読み台詞で始まって、俺失敗したかな……と思ったが、2時間後には泣いていて……」
というエピソードが自分と全く同じ。
7月21日(火)
9:00起床。晴れ。
kino cinéma新宿で映画『オブセッション 災愛』鑑賞。YouTube出身の若手監督の低予算ホラーがアメリカで歴史的ヒット、と話題の作品。
冴えない男の「想いを寄せる女性が自分だけを愛してくれますように」という願い事が本当に叶ってしまったら……という設定は至ってシンプル。
YouTube的な文脈は自分は特に感じず、ジャンルホラーの伝統を引き継いだ新たな一作だなと思った。
執筆の方は、作品の設定年表を眺めるだけで時が過ぎ、すぐに「HUNTER×HUNTER」を読んでしまう。
7月22日(水)
10:00起床。なぜだ、くそ!晴れ。
この日も次回公演の脚本について考え続け、筆は全く進まず。
駄目元で出演オファーした旧知のO君が速攻で好感触の返信をくれて嬉しかった。
7月23日(木)
7:45起床。晴れ。
サンマルクカフェで書いて(考えて)、新宿で髪を切る。
紀伊國屋書店で「楽園」(夕木春央)、「笑うな」(筒井康隆)購入。
バルト9で映画『ロングウォーク』鑑賞。原作はスティーブン・キングの初長編。
戦争で荒廃し独裁国家となった架空のアメリカ。
若者が集められ、最後まで歩き続けた者だけが生き残る。歩みを止めた者は射殺されていく……。
という設定だけ聴くと、騙し合い蹴落とし合う地獄のデスゲームを想像するが全く違う。
寧ろ若者たちは最初から励まし合い、語り合い、時には喧嘩もしながら、共に歩んでいく。
どこまで「本人の意思」による志願制なのかも微妙で、それも含め若者が犠牲になる構図は戦争、過酷な資本主義、ひいては人生そのもののアナロジーに見えてくる。
なので、伏線とオチがあるサスペンススリラーというよりは、寓話的な作品と感じた。
どこまでが原作でどこまでが脚色なのか。
なかなか独特の鑑賞体験だった。
少しでも日傘を畳んで歩くと危険を感じるような暑さ。
そのせいか夕食を食べたらひどく眠くなり気づけば寝ていた。
7月24日(金)
8:30起床。曇り。
クリニックで動脈エコー検査。
特に問題はないが、健康診断の結果を受け、コレステロールを下げる薬を服用してみることになる。
ディズニープラスで映画『これって生きてる?』鑑賞。
日本の映画業界では、作品の良質さと共に「今の日本ではブラッドリー・クーパーの新作でも全くお客が入らないんだ……」という衝撃としても語られていた本作。
自分も劇場公開時は見逃してしまった。
クーパーは『アリー/ スター誕生』のような娯楽大作でいきなりオスカーノミネートされ、監督としての才能も見せつけたわけだが、今回は脚本も撮り方もアートハウス的小品で、説明し過ぎず、手持ち撮影や長回しも多い。
テーマとしてはがっつり「中年(夫婦)の危機」ものだが、家族と別居した主人公が始めるのはスタンダップコメディ。
これは本当にアメリカ独特の文化だと思う。
街中に気軽に入れる店がたくさんあるみたいだし、スタンダップコメディ出身の大物もたくさんいる。
そして今回初めて知ったが、(素人でも)行ってその場で舞台に立つことが出来る「オープンマイク」という仕組みもあるらしい。日本ではなかなか考えられない。
神田へ移動。夕方、どしゃ降り。
夜は赴任先のシカゴから一時帰国中の高校時代の親友M君と再会。
二人で飲む時は恒例になっているフグ。
いつもの下らないネタに加えて、今回は家族の話なども聴いて貰う。
両方ともここでしか出来ない話。
数少ないお互い10代から知る貴重な存在。感謝感謝。
キャリアとしてはM君が圧倒的にエリート。
自分も頑張ろう。と会う度に言ってる気がする。
とにかくお互い健康で、また!
7月25日(土)
9:00起床。晴れ。
「楽園」(夕木春央)読了。
衝撃の「方舟」、「十戒」と極限のクローズド・サークル・ミステリーを書き続けてきた夕木春央さんの最新作。
各作品は独立しているが、ある意味では三部作にもなっている。
何を言ってもネタバレだが、続けて読んできた人にはうっすら想像がつく。
個人的には、衝撃度は「方舟」がダントツで、「楽園」はややツッコミどころも感じたが、今回も「よくこんなこと考えつくな……」という設定や、淡々として不穏な独特の文章と台詞を冒頭から堪能。
一週間、改めて書くと悲しくなるくらい、次回公演の脚本は全く進まず。
でも頭の中にはずっと作品のことがある。
後から振り返って、必要な時間だった、と思えますように。
すでに登録済みの方は こちら
