2024/8/18-8/24
8月18日(日)
9:30起床。晴れ曇り。
もっと早く目が覚めていたのだが、まだ少し体が怠く、何度寝か。
バーガーキング〜四谷休憩所と移動して、脚色やら読書やら。
勅使川原真衣「働くということ」読了。これはとても良かった。
副題は【「能力主義」を超えて】。
ずっとうっすら考えながら、なかなか考えがまとまらない、面倒くさくて言語化できない、能力主義問題。
今まで読んだ中ではかなりわかりやすく書かれており、尚且つ「能力主義ではないとしたら何をどうすればいいの?」まで示されている。
進行がんという病気を抱えている著者の問題意識と、「子供の世代により良い社会を残したい」という個人的かつ切実な想いが結実している。
しかもユーモアもあり読みやすい。
著者は同い年。頭が下がる。
相手を値踏みしたり、一方的に卑下するようなことが、「働くということ」ではありません。どの立場でも、自己のモードを適切に「選ぶ」ことにより、道は拓けるのです。
ただ、自分が生息する芸能界、創作を生業=Jobにする業界では、自分自身も含め能力主義≒新自由主義があまりにも内面化されており、構造上組み込まれてもいるので、どこに折り合いをつけるかつけないのかはまた別問題だよなともいつも思う。
「THE BEAR」Season3再完走。ついこの間見たばかりなのに、意外と最終話の展開を忘れていた。
思いきりSeason4へのクリフハンガー。いつ見れるのか、楽しみだ。
オリヴィア・コールマンてまだ50歳なんだ。このベテラン感、重鎮感。
(最終話のラスト、超高級レストランの打上げパーティーに、カーミー達だけでなく「The Bear」のスタッフまで集結するのはちょっと謎。)
8月19日(月)
5:00頃、またしても昔の人間関係についての夢を見て目覚める。
「もう十年以上経つのに俺はまだ引きずっているのか」という悲しみと絶望。
仕方なくTwitterを眺め、読書でもするかと思ったが面倒くさくて二度寝したら、嘘のようにすっきりしていた。
最近このように一度早朝に目覚めるのだが、この瞬間はだいたい後悔とか現状への嘆きとかで精神的に落ち込んでいる。
しかし二度寝して起きた時はすっきりしている。単に寝不足ということ?
であれば、眠いだけにして、一回精神的に落とすのはやめて貰いたいのだが。
9:00頃に起きる。晴れ。
諸々の事務作業。
昨日から見始めたApple TV「ダーク・マター」面白くなってきた。
リストに入っている映像作品は大量にあるのに、見るのは結局、直前に誰かがTwitterで絶賛してたものだったりする。
夜はすぐに眠くなってしまう。
と思ったけどそういえば最近、昼間に眠くなることが減ったかも。
8月20日(火)
9:30起床。晴れ。34度予報だが午前中の空気は涼しいかも。
賃貸の二年毎の契約更新。
このアパートも気づけば丸六年。
近所の歯医者へ。前の病院で入れて貰った詰物がすり減っていたので診て貰ったのだが、これでは最終的に歯が割れてしまう(!)ので、普通に金属を入れる必要があるとのこと。
虫歯になっている部分を削ってから、型取り。
この削りの時間がやけに長かったが、麻酔をしてるので痛みはほぼ無し。
前の病院では、なんか面倒くさいので基本は麻酔無しにして貰ってて、当然痛いがそういうものという感覚だった。
今回は最初から当たり前のように麻酔をされて、なんかそれだけで新鮮。
思えば上京してから二十年以上、ずっと大学近くの歯医者にお世話になってきた。
引っ越してからも長く通っていたが、微妙に遠いので、この度思い立って近所の歯医者に行ってみたのだ。
8月21日(水)
9:00起床。晴れ。32度予報。やはり午前中の空気は、もう「猛暑」ではない。
打合せに向け、脚色の途中経過の稿を送信。
『ハッピーアワー』の書き写しを終えた。
思い立って5月から始めてちびちび続けて約三ヶ月。
5時間弱の長尺の映画だが、場面数は81。だいぶ少ない。会話が延々続く場面が多いということでもある。
これだけの長さの、自分にとっては経験したことのない感動を受けた作品が、場面の数だけ言えば(実景を含めて)81「だけ」で成り立っていたのか。
書き写しが直接何かの役に立ったかどうかはわからないが、実りある時間だった。
続けて併録されているサブテキストを読んだら、それだけで泣いてしまった。かなわない。
夜は稽古会。
始まる時間帯がちょうどゲリラ豪雨で、カフェから稽古場への短い移動だけでびしょ濡れになった。
東京の一部では冠水したり、新宿でマンホールの蓋が吹き飛んだり大変だったらしい。それは普通に怖いな。
よく怪我人が出なかったものだ。
三幕チームの本読みをして、数名で中華に行って解散。
8月22日(木)
9:00起床。曇り雨。
バーガーキングに来たらどしゃ降りになってなかなかに外に出られなかった(いつもながら長居してすみません)。
稲田俊輔「料理人という仕事」読了。
Disney⁺で『インサイド・ヘッド』鑑賞。
昔のメモを見たら、2016年にも観ていたようだが、観たことも内容もほぼ忘れていた。
「ダーク・マター」どんどん面白くなって、久しぶりに止められず、気づけば最終話。
ラスト2話の「全てが嚙み合ってオモシロが畳みかけてくる」感、ここまでのは滅多に無い。
何より凄いのがこのドラマ、ショーランナーが原作者でもあることだ。
小説も書けてドラマも作れて。天才であります。
並行世界ものではあるが、最近ずっと感じている「マルチバースはもういいよ!」を軽々と越えてくる。
(設定を読んだだけで何となく食指が動かないでいたが、もっと早く見れば良かった。)
設定や描写は凝っているし、「マルチバースから人生を乗っ取りに来た自分」という敵役も効いている。
のだが、何よりも「選ばなかった/逃した人生への後悔」という超古典的テーマに真っ向から取り組み、今でもまだここまで面白く出来ることに驚いた。
複数の世界を行き来できても、選んだ人生を良しとするかは結局自分、という寓話的メッセージ。
SFの設定というか展開は、やや強引に感じる所もあったけど、何よりテーマが強いので惹きつけられた。
最終話、複数の自分の中から選ばれる「一人」、その理由だけは、偶然というか恣意的に思えたのだけど、原作ではどうなっているのだろう。
8月23日(金)
10:00起床。くもり。
微妙な寝坊。まだ本調子ではないのか。
庭園美術館で「生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界」。
竹久夢二は、というか美術はほぼ素人だが、最近ちょっと気になっていて。
庭園美術館は初めてのはずだし、もしかして白金台駅で降りたのも初めてか。
一時間毎に入場の定員を設けていたが、そこそこ混んでいた。
たまにこういう特設展に行って盛況を見る度に、美術への潜在的な需要は大きいんだなと思う。
そして、じっくり見たくても、前後に人がいるとつい面倒くさくなってどんどん飛ばしてしまう。
画家だけでなく、デザイナーとしての夢二のセンスを感じた。
30年代にドイツに行った際の日記に、ヒトラーの似顔絵が落書き的に描いてあったのが、妙に記憶に残った。
夕方から恵比寿で、脚色についての打合せ。
先日送った0稿も概ね好評で一安心。
次の稿に向けて構成にもうひとアイディア欲しい。
「ダーク・マター」の原作小説を探したが、本屋に無い。
2017年のハヤカワ文庫。
こういう辺り、AppleTVは宣伝する気があるのかないのか。
8月24日(土)
9:30起床。曇り晴れ。
脚色作業、先日の0稿から第1稿に進める為に、改めて原作小説を読み直す。
そうしたら、構成のアイディアを思いついたかも。かも。
他に読みたい/読まねばな本は無数にあるのだが、たまたま図書館で目について借りていた東野圭吾「私が彼を殺した」をつい進めてしまう。
東野作品の熱心な読者ではないが、流石は今の時代に小説を100万部売る人気作家、とにかく読みやすい。
この本も2019年時点で78刷!
すでに登録済みの方は こちら