2024/3/24-3/30
3月24日(日)
9:30起床。曇り。病み上がりという感じの体。
アイディアを練り続ける。
西荻窪の遊空間がざびぃにて、演劇ユニットえんそくの二本立て公演「時間なら、あるわ」の内、「東京三人姉妹」観劇。
知り合いが多い公演なので、風邪を引かなければ両方観たかった。
客席でたまたま隣になったTさんと、某公演の噂話など。
芝居は、やや台詞での説明が多い印象。
現代の東京が舞台だがチェーホフが下敷きということで台詞が少し翻訳調なのも、リアリティラインの設定や演技体の統率が難しそうに感じた。
帰り道、Kさんに教えて貰い行ってみたかった荻窪の台湾料理屋へ。
おすすめされていた納豆炒飯は残念ながら売り切れ。代わりに海老炒飯と餃子。美味しかった。
BOOKOFFに寄って、いつ読むんだという量の文庫本を購入。
文禄堂では漫画「アンゴルモア 元寇合戦記 【博多編】」、「ビジャの女王」それぞれ最新刊、「違国日記」、「ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ」1巻を購入。
帰宅してU-NEXTで映画『郵便配達は二度ベルを鳴らす』1946年のハリウッド版を鑑賞。このバージョンは初見のはず。
いくらなんでも田舎の寂れたレストランの老人の妻が、こんなゴージャスな若い女性ではないだろ、とツッコミたくなるキャスティング。
それも含め、ヒロインのラナ・ターナーの為の映画と感じた。
(ラナ・ターナーはザ・ハリウッドの美人女優を体現したようなルックスだが、8回結婚したりシナトラと愛人関係だったりスキャンダルも多く、私生活でもいかにもハリウッド的な人だったようだ。)
後半の裁判劇からは、雑に感じてしまい、人物の感情もそうはならんだろ、と違和感もあった。
ただ「ああ最後はそういう話か」とわかると納得する部分もある。
恐らく色々脚色されて、小説の要素は薄められていそうなので、原作を読みたいと思った。
この原作はタイトルだけでかなり勝っているよな。郵便配達は作中には出てこないのがまた。
何度も映画化されていて、その内の一本はビスコンティのデビュー作だが、なんと原作の許諾をとっていなかったらしい。ひどい話。
3月25日(月)
5:00頃目が覚めてTwitter見て読書して二度寝。
こういう時は読書一択にしよう。
曇ったり雨が降ったり。
怠さはほぼ無くなったか。
台所の蛍光灯が切れたまま長らく放置していた。
交換しても電気がつかず、故障かと思っていた。
が、近所の今まで気づかなった所に電器屋があると気づき、同じ型の蛍光灯があったのでダメ元で再購入。すると店員さんが「グロースタータは大丈夫?」と確認してくれた。
そしてグロースタータも購入して全て交換すると、無事に点灯。
グロースタータなんて単純な物が必要だと長らく気づかなかったわけだ。
しかし電器屋さんと話さなければこの先もずっとあのままだった。感謝。
そして、こういう些細だが長く放置していることを自力?で解決すると、なんか気分がいい。
資料で買った新書「「ルフィ」の子どもたち」(週刊SPA!編集部 特殊詐欺取材班)読了。
アマプラでレンタルした映画『地球は優しいウソでまわってる』鑑賞。
作家の妻が、夫が自分に聞こえないと思って自作の悪口を言っているのを聞いてしまったことによる不協和音を描くコメディ。
妻も夫も、友人夫婦も、仕事が上手くいっておらずそれぞれの描写が面白かった。
特に夫はカウンセラーなのだが、患者たちに逆に分析されてしまう情けなさはおかしい。
ややプロットを生かし切れていない感と、「両親が自分にかまってくれない」と拗ねる息子の感情は理解できず、全体的には惜しい気がした。
その後、深夜まで某プロジェクトのアイディアを粘るが、これだというものは思いつけず。
偉そうに映画の感想を言うのに自分は何なんだ、という気持ち。
3月26日(火)
8:30起床。雨。
引き続き某プロジェクトのプロット。
本当は脚本に書き出したいのだが、掴めないまま夜に。
仮眠したり起きたりを繰り返し。
3月27日(水)
5:00頃起きて洗濯などしつつ、朝イチから近所で一番早く開店するモスへ。
先の展開が決まっていない設定だけの脚本を無理やり書き続け、ひとまず序盤が出来たところで関係者に送信。
夜にその台本を本読みして頂く。
可能性は感じて貰えたよう。
俺も、可能性だけは感じることができた。しかし可能性だけなのだまだ。
稽古場が神楽坂だったので、久しぶりの龍朋へ。Kさんは初・龍朋。
閉店ぎりぎりで無理かと思ったが、行列の最後に並び、自分たちでオーダー終了。ラッキーだった。
三人で瓶ビールを飲み炒飯を食べながら、こういう時間が豊かだよなとふと思う。
3月28日(木)
なぜか徹夜や運動の後のような疲れで起きられず。
前日の睡眠が細切れだったせい?
結果、〆切と電話ミーティングを延期して頂く。
連絡が直前になってしまい、いつまでこういうことをするのかと本当に申し訳ない。
その原稿を夜までやって送る。
3月29日(金)
AMは雨風が強く家にいて、そのまま昨日送った原稿について電話ミーティング。
ようやく暖かい日。
夜はいつもの焼鳥屋で久しぶりにKとサシ飲み。
ゆるゆるだらだらと作戦会議のような。
何か形に出来たら良いのだが。
U-NEXTで映画『狩人の夜』をようやく鑑賞。
1955年製作。後の数多の映画に影響を与えたカルト作品ということで良いのだろうか。
なるほど、こういう映画だったのか。
3月30日(土)
9:00起床。晴れ。24度予想。いいね!
某原稿の為、WEB漫画をメモを取りながら読む。
この作業をもっと早くにやれば良かった。
夜は久しぶりの王子小劇場で、南極ゴジラ観劇。
エンタメのあらゆる流行に疎い自分ですら、だいぶ前に予約していた公演。
(そもそも自分は開幕前の公演を予約すること自体がかなり珍しい。)
それだけ名前が聞こえてくる、人気ということなのだろう。
実際、全公演完売らしい。
もっとセンス系かと予想したが、思ったより手作り感があり、演出過多に見せかけて、実はストーリーテリングはかなり愚直。
メタ展開も使いつつ、物語ることの矜持、「この人生」の可能性への愛をストレートに描く4幕のクライマックスはとても良かった。
ただ3幕までは、わりと淡々としていたし客席の反応も薄く、段取りも緩く見え、でもそれが嫌な感じでもなく、どこまでが狙いなのかわからないが興味深かった。
台本買えば良かったな。
劇団員だけの公演で、関係者全員が作品を信じている雰囲気も充分に伝わってきて、そんな団体が愛され、注目されている。若さも含めて眩しく羨ましかった。
公演とは直接関係ないが、懐かしの王子小劇場での、懐かしの佐藤佐吉演劇祭での、若手劇団の公演ということで、もう15年以上前の、自分が王子を使わせて貰っていた頃のことも色々思い出してしまった。
今思えば自分は恵まれていたし、可能性もたしかにあったはずなのに、すぐに落ち込み余計なことばかり悩み、本来やるべきことが足りなかった。後悔ばかりだが、もう戻れない。
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